HILOTレッスン2日目。
今回からはいよいよ人の体に実際に触れていき、実技の習得を目指します。
楽しみでもあり、怖くもあり…。
精一杯頑張りたいと思います!
それでは、いきましょう!
市場に買いに行ったもの
到着早々、HILOT用の服に着替えました。
生地がしっかりしていて動きやすそうです。
これを切るだけで心のスイッチが入り、
これから人の体を触るんだ!
という気合が入るような気がします。
こちらに着替えた後に、ローカルマーケットに行きバナナの葉とココナッツミルクを買いに行きました。
ローカルマーケットはサロンから歩いて5分ほどの場所に位置し、とても便利です。
私はあまりローカルマーケットに行ったことがありません。
そのため、実際に買いに行く野外授業はとても楽しかったです。
今回お世話になったローカルマーケットはこちら。
このエリアにあるお店で、バナナの葉とココナッツミルクを購入します。
バナナの葉
バナナの葉は、ヒロットでは欠かせないアイテムの1つです。
バナナの葉はとても大きく、1束買うだけでも十分な量があります。
葉っぱ1枚分ではなく半分でこの量。
触り心地は、葉っぱが柔らかく、少しひんやりしてなんだか優しい気持ちになります。
バナナの葉は、フィリピンで買えば20から40ペソほど。
日本で購入する場合、通販以外方法がなさそうです。(沖縄県民除く)
インターネットで調べてみましたが、お値段はマチマチ。
こちらはリーズナブルな気がします。
こちらは複数枚入っています。やっぱり沖縄産です。
日本に帰ったらクール便で配送してもらう方法になりそうです。
フィリピンでは手を伸ばせばバナナの葉があるのになぁ。
ココナッツミルク
HILOTでは、ココナッツミルクから取れるバージンココナッツオイルが欠かせないアイテムです。
同じお店で、ココナッツミルクを購入します。
ココナッツを半分に割り、中の真っ白い部分を削り取ります。
実中に入っている水はすべて捨てます。
ココナッツジュースを全部捨てるのはもったいないなと思っていましたが、飲料用のココナッツは別の種類とのことです。
機械で削っていき、真っ白いココナッツをとることができました。
この真っ白いココナッツをネットに入れてプレスし、ココナツミルクを抽出します。
手でも絞り取ることができるそうですが、機械を使う方が断然早く多くのミルクを抽出することができます。
精製しているところを、ご好意で見せていただきました。
ありがとございます!
この真っ白いココナッツミルクを40分ほど火にかけ、ココナッツオイルを精製していきます。
サロン内がとっても良い香りになり、幸せに包まれました。
ココナッツミルクを火にかけるだけですが、小まめに様子を見て少しかき回して・・・
慣れるまでは手間がかかりそうです。
ココナッツオイル先生を待っている間に、実技の座学講習がスタートです!
座学:HILOTの5つの手法
HILOTでは欠かすことができないバナナの葉とココナッツオイルを手に入れたら、いよいよ、HILOT masahe(マッサージ)実技講習です!
しかし、マッサージをする前にも行うことがあります。
手順は3つ。
- ハンドスキャニング(触診)
- バナナリーフスキャニング
- masahe(マッサージ)
ハンドスキャニングで知りたいことは、クライアント様の様子です。
- 体温
- 硬さ
- 張り
- 歪み
- 肌の様子(出来物等)
などなど・・・。
背中全体でも、部位によって温かさが違うところがあります。
両手をクライアント様の肌に乗せ、状態を観察します。
ハンドスキャニング(触診)の後は、バナナリーフスキャニングをして、自分のハンドスキャニングとの相違箇所を調べていきます。
なぜバナナの葉を使用するのか
バナナの葉を使用することにより、体の弱いところを探し出すことができます。
体の弱いところというのは、血流が滞っているところや内臓機能が低下している箇所です。
前回の座学では冷えが1番の大敵であるということを習いました。
なぜバナナの葉で体の弱いところを探し出すことができるのでしょうか。
バナナの葉には生物磁気が入っています。
バナナの葉には+(プラス)が多く含まれています。
人間の体が「調子が良い時は+の磁気」を発し、体調が悪い時はー(マイナス)の磁気を発します。
バナナの葉はプラス、体調が悪い時はマイナスとなるためお互い磁石のようにひっつき合います。
バナナはを背中に貼付していき、それを剥がす際の貼付きの強さを見ることにより、体が弱っている部位を発見することができます。
バナナリーフスキャニングの方法
バナナの葉っぱを貼付しやすいサイズに切っていきます。
バナナの葉っぱはとっても大きい!
そしてとても強い。
生命の強さを感じます。
バナナの葉の中心の部分はとても硬く、手で裂くことができません。
そのため、中心の部分をハサミで切っていきます。
中心の部分をハサミで切った後は、手で簡単に裂くことができます。
短冊状に5〜6枚、背中に貼付する分だけ裂いていきます。
バナナの葉っぱの香りがとても爽やかで、心がリフレッシュできます。
バナナの葉を短冊状に裂いたら、ココナツオイルを端の内側(色の薄い方)に塗り、濃い色の方を炙っていきます。
オイルを塗っているバナナの内側を背中に貼付をするのですが、生物食は内側に豊富に含まれており、火で温めると活性化するとの事なので、ゆっくり温めていきます。
バナナの葉っぱの濃い部分が、火にかけることにより(生物時期が活性化することにより)濃い緑から薄い緑に変化します。
この状態になってから、クライアント様の背中に貼付をしていきます。
バナナの葉っぱはとても強いので、直火を上げたとしても燃えることはありません。
これで、バナナスキャニングの準備はバッチリです。
クライアント様の肌を、ブログに載せるわけにはいかないので写真はありませんが、イメージはこのような形です。
※YKスパのホームページより
バナナの葉を背中に置いてから10分経過したら、水平方向に意識しながら剥がしていきます。
※10分待っている間に、お尻のマッサージを軽く行います。
いよいよ、ヒロットの手法へ・・・
バナナスキャニングの前後に、ハンドスキャニングをします。
両手でモデルさんの背中を両手で触り、凝りや冷え、体の歪みを確認します。
その後、バナナリーフスキャニングをし、深く体に手を入れていきながら重点的にマッサージをする箇所を探していきます。
ヒロットには5つの手法があります。
- Haplos 優しく撫でるという意味 短く軽いストローク←体への挨拶。刺激は少なめ。
- Hagod 深く長いストローク←ハンドスキャニング&マッサージの根幹
- Pindot 母指を使う
- Pisil 2〜3指でつまむ
- Piga 手で握る・絞る
Lesson2では、HaplosとHagodの一部を習います。
Haplos
背中全体にオイルを回した後に、手の腹でリズムをとりながら背中全体を軽くマッサージしていきます。
体に、
これからマッサージをしますよ
という合図を送ってあげます。
徐々に体を起こし、刺激を与える準備をしていきます。
手の腹でマッサージをしていく際に、手をなるべく大きく開いて触っている面積を広くします。
背中はもちろんのこと、腕・頭の付け根までまんべんなく触れていきます。
その時に、体温や体の歪み等を感じていきます。
Hagod
「見つける&改善していく」
ここでは、より深く体やアプローチしていき、バランスが崩れているところを見つけていきます。
手の指は閉じ、手のひらで背中の両サイドを深くゆっくり入れていきます。
ハンドスキャンができたと思うまで、何回も何回も深く長く背中にアプローチしていきます。
施術を受ける側は、このHagodの動作だけでも、とても気持ちよく感じます。
ハンドスキャニングが終わったら、改善していくマッサージを行います。
手のひら、指、腕全てを使ってマッサージを行います。
ここでは具体的な手法を記載をすることは控えますが、細かなエッセンスが多く、覚える・技術を身につけるのがとても大変です。
いよいよモデルさんが到着!
いよいよモデルさんが到着しました!
名前はエルビーさん(フィリピン人女性)です。
モデルさんとの心を通わせるために、いくつか会話をします。
その会話の中で、モデルさんの体調や気になっているところ・負担だと感じている部位のヒアリングを行います。
ルビーさんは、低い位置に座ってて前傾姿勢になるような動作を1日何時間も行うため、肩と腰の痛み・凝り・はりりがとても気になっているということ。
早速モデルさんの体を見ていきましょう。
モデルさんの体の特徴
目で見て、手で触って体の特徴を見ていきます。
背中を上にしてうつぶせの状態で寝てもらい、じっくり観察します。
・・・
背中の左右のバランスに相違が見られました。
右側が高く左側が低い状態になっていて、左右のバランスが崩れています。
バナナリーフスキャニングを実施しました。
肩から腰にかけて6枚短冊状に切ったバナナを端を貼付毛、引っ張りながら剥がしていきます。
・・・
肩の部分に貼り付けしたバナナの葉が全く取れない…。
本当に磁石どうしてくっついているかのようなひっつき合いでした。
小刻みに引っ張りながら剥がそうにも剥がすことができません。
ここの部分はだいぶ弱っているということがわかりました。
腰のバナナの葉も同様に強くひっつき合っていました。
ハンドスキャニングを実施したところ、同じ背中でも体温に違いがありました。
背中と腰の体温が低く、その部分は凝りと張りにより血流が滞っているということが分かりました。
その後、背骨の両サイドを深くゆっくりスライドさせていき、実際どのくらいの凝りが発生しているのかを感じ取っていきます。
エルビーさんは、慢性的なコリ・張りがあり、ハンドスキャニングがとっても難しかったです。
何度スキャニングしても、まるで鉄板の上で指を滑らせているかのような感覚で、どこをとっても凝りを見つけることができません。
「とりあえず、めちゃくちゃ体が凝っている」ということしか分かりませんでした
後で、ate kayoko先生に質問をしたら、
そういったクライアント様の場合は初めに少しマッサージをして背中をほぐしてから再度ハンドスキャニングをする方法もありますよ
と言うことを教えていただきました。
いやー・・・難しい!!
ハンドスキャニング後、様々な手法を使い体をほぐしていきます。
クライアント様に触れている部分は腕のみですが、施術者は体全体を使用します。
腰も足も、体全体を使用し精魂込めてマッサージ。
これが、本当にきつい・・・!
まだ施術基礎の半分もやってないのに(むしろ四分の1?)全身がバッキバキになりました。
タイムアップで、本日はここまで。
次回は、Hagodの途中から〜最後のPigaまで実施します。
まとめ
実際に人の体に触れた感想は、
あれ?なんだか私自身も心地よい
でした。
これはびっくり。
施術している側も、される側も気持ちが良いなんて思ってもみなかった。
あと、施術は思っているよりも重労働。
レッスン2回目の翌日は自分の体もバキバキになっていました。
HILOT受けたい・・・
マッサージ習ったから、やってあげるよー
と気軽に友人に言うのはやめることにします。
めちゃくちゃ大変・・・。
このマッサージ、一日2人以上できないんじゃないかな…。
相手の弱ってる部分を直すという事は、技術的なマッサージ手法だけではなく「自分の気を相手に与える」必要があります。
そのためやればやるほど自分の気が抜けていくような気がしました。
私が本当にすべての技法をマスターしたとしても、それを継続することがとても難しい気がします。
施術中のエルビーさんの変化
マッサージをしていけば行くほど、エルビーさんの体に変化が起きていることがはっきりと分かりました。
まず最初は、体温が上がったこと。
あんなに冷たかった肩と腰の部分の体温が上がり、血の巡りが始まったことを感じることができました。
その後、あんなに何度もハンドスキャニングしたのに「鉄板」しか感じることができなかった。
しかし、マッサージ後は深部の凝りを感じることができるように・・・
むくみが取れて、肩甲骨ラインが見えるように!
そして、深部にアプローチできるようになったおかげで、より確実にHagodを届けることができるように。
凝りがわかれば、そこを中心にHagodしていきます。
時間切れで、途中までの施術になりましたが、エルビーさんの体が確実に改善しているということが目でみて手で感じることができました。
嬉しい!!
やっぱりすごい、ate kayoko先生
私が今回の講義をノートにまとめている時間、ate kayoko先生はモデルさんのマッサージの仕上げを行なっていました。
ate kayoko先生の施術の後の体のバランスがとっても良くなっていました!!
驚き・・・こんなに違うものかと。
エルビーさんも、気持ち良かったと笑顔で帰って行かれ、私もとっても嬉しくなりました。
この満足感は、施術者限定。
何度も言ってしまうけど、本当に嬉しい。
日本に帰ったら、週2回は親や友人を家に呼んで感覚が鈍らないようにしようと思いました。
次のレッスンはスーパーハードとのことで、楽しみでもあり怖くもあります。
引き続き頑張ります!
ではまた!