- スキューバーダイビングを始めたけど、怖い思いをしてしまい、ダイビング から遠のいている。
- これから始めたいと思っているが、なんだか不安。
- 海の中って呼吸が出来ないし、トラブルになったらどうすればいいの?
こんな疑問にお答えします。
ダイビングを始めた頃は、楽しいと不安が入り混じり、一本一本が新鮮ですよね。
でも、一度怖い思いをしてしまうと、今までの楽しかった思い出が一気に萎んでくる・・・。
私、正直いつも思ってました。
ここでは、ダイビング中の事故につながるヒヤリハット事象(初心者編)を皆様にシェアしたいと思います。どうすれば、同じようなことを起こさず楽しくダイビングができるようになるのか、原因と対策も記載していますので、参考になさって下さい。
これを読めば、ある程度のことには対応できるようになります!
それでは、いきましょう!
前書き 私のダイビングスキルについて
私のダイビング歴をご紹介します。
私は2013年12月にスキューバダイビングオープンウォーターを取得。なぜこの時に取得をしたかというと2014年1月に友達2人と沖縄旅行に行くことが同時期に決まり、沖縄の綺麗な海でダイビングをしよう!と言う話になりました。
3泊4日で沖縄に行ってそのうちの二日間はダイビングをするとのことで、オープンウォーター(ダイビングをするときに一番初めに取得するライセンス)を保持いないと、友達とは全く違うコースになるとのことで駆け足で取得。(ライセンスを保持していない方でも、ダイビングは出来るものの体験ダイビングとなり制約がある)
わずか2週間で実技も筆記も全部合格して、ファンダイブ3本in関東周辺のみの実力で沖縄に行口ことに。
オープンウォーターを取得する際には、ドライスーツを装着をしてダイビングをしていましたが、沖縄ではもちろんウェットスーツの着用で、こんなに脱ぎ着が楽なんだと思った記憶がありますウエイトも少なくて移動含め楽だった。
実は、この沖縄でのダイビングで幾つかのヒヤリハットがあり、「ダイビングは怖い」という印象を持ってしまい、そこから2019年フィリピン駐在になるまで、ダイビングは1本もしていなかった。
ダイビング天国のフィリピンに駐在したということもあり再チャレンジした結果、どハマり。今となってはいろいろなところに潜りに行っています。
100本潜ったら、アドバンスオープンウォーターを取得しようと思い、2019年2月にアドバンスオープンウォーターを取得。現在はレスキューダイバーのライセンスを所持しています。
外洋が好きで、パラオが今のところ満点。ペリリューにチャレンジするまでのスキルになりました。
独身30,40台女性がハマるスポーツがスキューバーダイビングらしいよ。意図せず、まさに。
そんな私が、今までダイビングで体験したヒヤリハットを皆様にシェアします。
ヒヤリハットを経験した時、私がどう対処をしたのか(助けてもらったのか)も記載をしていますので、これからダイビングを始めようと思っている方、ダイビングを始めたものの怖いと思っている方、過去にこういうことがあってダイビングを止めている方、ぜひこの記事を読んでみてください。
中級者の方は、こちらをご覧ください。
どんな人がダイビング初心者?
1 精神的初心者
機材の装着が合ってるか不安。
初心者のためカレントの強いコースにはいかないものの、毎度のダイビングでドキドキしてしまう。←慣れてない。
潜る直前に無言になるけど、ダイビング終了後、船に上がった後はとってもテンション高い。
2 技術的初心者
潜降できるか毎度不安で、ウエイトを多くつけてしまう。
海の中で身体のバランスが安定しない。海の中でタンクがコロコロする気がする。
呼吸をするたびに、大きく浮上&潜降
ガイドのお尻ばっかり見てる(周りを見る余裕がない)。
フィンキックの回数が多い&キック幅が小さいためすぐ疲れる、足が擦れて痛い。
潜った後に腰が痛くなる。
などなど・・・
そうです、これは2年前の私です。
偉そうに羅列すんな!って自分でも思ってますが、50本目くらいから、最強モードになって、精神的な不安が薄れますので、ダイビングやり続けてみてください。
技術的なものは、1本潜るたびに自分でうまくなりたいことを意識をしてみること。練習するぞ!という気合は不要だけど、中世浮力、うまくとれているのかな?と、なんとなく意識を向けるだけでOK。あとは、うまい人に話を聞くとかね。
ダイビングは、感覚的なスポーツなので、説明が難しいので色んな人の「感覚」を聞きながら、自分の腹に落としていけばいいと思う。
それでは、ヒヤリハットをご紹介します。
ダイビング初心者のヒヤリハットの定義
「あー!!怖かったーー!!」という感情が発生したものは、全てヒヤリハットにしています。
そんなんじゃ死なないよってものも含めてです。初心者時代は、そんな恐怖を1本目から味わってしまったらもうアウトです。
★下記ケースはすべて私の実体験を基にしています。初心者のうちは、必ず通る道なのかも?
ダイビング初心者のヒヤリハットケースの紹介(事故回避)
ヒヤリハットケース1 水中で呼吸ができない
フィリピンでのダイビング1発目に備え、事前にプールでのリフレッシュダイバーコースを受講したが、緊張のため呼吸が全く安定しない。プールだから(閉所的な空間だから?)かもしれないということで、さっそく海へ。
でも、どうしても鼻呼吸になってしまい、息が吸えない、苦しい!ってなる。なんとか口呼吸を意識するも、吸って吸って、吐くことを忘れていたため過呼吸状態に。
苦しくて苦しくて潜降中に(おそらく5mくらい)1人で浮上してしまいそうに。窒息死って、マジで苦しい。
水深3メートル位のところで、ガイドが助けに来てくれる。
【原因と対処法】
緊張が原因のプチパニック状態だった。
呼吸が乱れてしまったら、とりあえず近くの岩やサンゴ(サンゴは、本当は掴まっちゃダメ)につかまり、体制を整える。自分の身体のコントロールが効かないと、呼吸を整える余裕を持つことができない。
助けに来てくれたガイドのジェスチャーで「僕を見て、目を合わせて。」「吸って、吐いて。大きく繰りか返して」とサインがあったので、藁にも縋る思い出ガイドの目を見つめながら指示通り行動する。
息を吸って吐いてを10回くらい繰り返したところで、少し冷静になれたので、その後ダイビングを継続することができた。
【ワンポイント】
浅い呼吸を何度もしてしまうと、過呼吸状態になり苦しくなるため、これ以上息吐けないよ!と言う位、思いっきり吐くことが大事。吐ききってから、深呼吸すればいいだけ。
実際は、リフレッシュダイバーコース受講後のダイビング2本は、終始、息が安定をしなくて思いっきり吸って思いっきり吐いて・・・と言うことを繰り返していたため、息をするだけで疲れてた。
ヨガでもこんなに肺を動かさないよってくらい。
大きく深呼吸をすると、肺の中の空気量が多くなり浮力が大きくなってしまうので、
ダイビングをするときの呼吸は、7割から8割程度に肺使用量をコントロールした方が良い。
ヒヤリハットケース2 潜降スピードが早過ぎる。身体が全体的に沈みすぎる。
潜降時にBCから空気を一気に全部抜いたら、あれよあれよと言う間に沈んでいってしまった。
耳抜きが間に合わなくて、フィンキックをたくさんしてしまい息が上がったり、気が付かず着底してしまい、サンゴに足をしこたま打ったり、仰向けの状態で沈んでしまったり・・・。
耳抜きは、一度失敗すると少し浮上しないと抜けにくいので、こうなったら少し浮上するしかない。
【原因】
過剰なウエイトをつけていたため。
スムーズに潜降ができない初心者が多いため、適正ウエイトに +1キログラムつけて潜降をすることが多い。適正ウエイトの調べ方は、「ウエイトを付けずに海に入り(ほかの機材はすべて装着)息を吐ききった状態で目の下まで沈むくらい」だけど、最初はガイドに確認してもらう。
【対処法】
最初のうちは皆に遅れて潜降するのが怖いため、焦ってしまいがちだけど、ゆっくりで大丈夫。
カレントダイブでない限り、急いで潜る必要はない。
ドロップオフポイントだと潜降スピードがコントロールできていないと危険で、自分だけ急降下しパニックになってしまう可能性がある。
不安な人は、潜降ロープがあればそれを持ちながら潜降する。
ない場合は、すぐにエアを入れられるように左手でインフレを持ちながら潜降すること。
ヒヤリハットケース3 潜ってすぐ、空気が出てこない!
先行をして3メートルぐらい潜った時にエアが全く出てこなくなった。メーターを見る余裕もなく、そのまま急浮上。
【原因】
タンクが完全に開いていなかった。
【対処法】
潜る前に自分自身で機材を必ず確認する。
潜る前に、必ず確認するのは4つ。
タンクが開いているか。
レギュレーター・オクトパスからエアは吸えるか、吐けるか、ファージは正常か。
残圧ゲージは正常な動きをするか。(タンクが中途半端に開いていると、レギュレーターのファージを押すと針が動く)
BCに空気がちゃんと入るか、勝手に抜けないか。
最低限、これくらいは確認しましょう。
諸時期、これは、私自身の恥ずかしいミスである。フィリピンでは、機材の装着その他全てボートマンがやってくれるので、ダイバーはタンクを上だけと言う場合が多いので、リゾートでダイビングを始めた人のことを殿様ダイバーと揶揄されることがある。
フィリピンでダイビングを始めた人は、機材の設置を自分でできない人も多いんじゃないだろうか。。。
機材に詳しくなると、海の中での機材トラブルにも対応することができるようになる。
自分の命を守るための最低限のチェックは怠らずに。
ヒヤリハットケース4 残圧0
水深18メートル付近で、残圧が0になる。
【原因】
メーター確認不足。過度な呼吸によるエアー消費量の増大。
【対処法】
すぐ横にいたバディに残圧0と伝え、バディが急いでガイドに伝えに泳いでくれた。
すぐにガイドがすっ飛んできて、その場でゆっくり浮上。念のためガイドのオクトパスを使用しながら浮上したが安全停止は無かった気がする。浮上後は、BCを膨らまし海の上でボートを待つ&待つ。
これはライセンス取得したての沖縄でのダイビング2本目の出来事。
他の人より緊張していた私は、誰よりもエアの消費量が早かったので残圧0になるまで気がつかなかった。私が悪い。でも、そうなるまで1回も残圧チェックをしなかった、ガイドの対応にも疑問を感じる。
今でこそ、それは自分で確認すべきで、ガイドのせいにするなよって思うけど、当時はライセンス取りたて&ファンダイブ3本目という超初心者アピールしてたから、少しはケアしてくれても良いじゃん!って思ってしまった。
まだファンダイブ5本以下だったのに、レクチャーなく洞窟にもダイビングしに行ったし・・・。
私がガイド、ならこんなスキルの人と洞窟ダイビングなんて絶対しないわ。危なかったと思う。
ヒヤリハットケース5 海の中で、急に「なんだか怖い!」
楽しく不安ダイブしていたのに、ふとした瞬間に原因が良く分からない恐怖を感じた。
【原因】
きっかけは正直分からないけど、閉所を怖いと感じる気があったため、それを思い出してしまった。
【対処】
パニックになりそうなときは、
stop まず止まって
think 考えて
act 行動する
というのを実践。すぐに冷静になるわけではないんだけど「精神的に余裕がないときにやること」が決まってると、精神的に楽になるので←なんか日本語変?実践してほしい。
初心者がダイビングを楽しめるようになる最大の助けとは。ヒヤリアットを体験しても慌てないコツ。
それは、信頼できるバディを見つけること。
もう、この一言に尽きる。
フィリピンでも最初のうちはダイビングが怖かったけど、なにかとダイビングに誘ってくれた先輩ベテランダイバー姉さまのおかげで、今、私は華々しくダイバーでいられる。
その姉さまは、ダイビング中も何度も私をチラ見してくれて、珍しい魚やウミウシ、フグがいたらすかさず教えてくれた。自然に、私も姉さまをチラチラ見つつ、色んな生物を一緒に見つけたりした。海の中で笑ったりして。
「私のことを気にかけてくれている」
これだけで、本当に安心した。
姉さまがいたら大丈夫!って思った。ほんと、おんぶにだっこ状態で、当時は甘えててダイバーという自覚がなかったんだと思う。
ライセンスを取得したら、れっきとしたダイバー。自分の命は自分で守るのがライセンス所持者の責任。
私みたいに、甘えた考えはなるべく早く無くしてほしい。
何かあっても、正直パニックになってる人をバディが助けることは困難。
だから、パニックにならないように自分で自分をケアしてほしい。
初心者のうちから、機材チェックは必ずしてほしいし、ダイビング経験本数の多さ関係なくバディシステムを軽視する人が、一定の割合でいるんだけど(バディで組んでるのに、ダイビング中のアイコンタクトは一切無し。ガイドの真後ろにしかいない等)本当にバディが大切だということを理解してほしい。
ガイドより早くバディの異常を察知し、適切な対応を取る。
バディの命は自分が、自分の命は自分とバディが守ってるんだ。
信頼しまくってる姉さまとダイビングすると、本当に楽しい。海の中だからこそ、余計楽しい。言葉がいらない世界って、不思議で魅力的。
私にダイビング再デビューをさせてくれた姉さまには頭が上がらない。尊敬というか、もう敬愛してるレベル。
人生のバディになってください!といったら、「おもっ!」って言われたけど、私の中でバディといったら姉さま1人ってくらい信頼している。
信頼できるバディってとっても大切!!
私もいつか、姉さまみたいなバディになりたい。
ダイビング中の事故につながるヒヤリハット 初心者編:まとめ
ダイビング経験を重ねれば重ねるほど、私のダイビング初心者時代にいかに簡単に考えていたか、思い出すだけでゾッとする。
知れば知るほど、怖くなる。(だから、今はレスキューダイバーライセンス持ってるんだけどね)
でも、自分でスキルを高めることができた。
ダイビングをしないと分からない世界がある。
今、周りを見渡して見えたその景色が、そのすべてがブルー。上も下もない、宇宙に浮いているような感覚になって、自分を俯瞰できる。
空を見て、ポンッと自分が空に浮かんでいるような、そんな不思議な気持ちに海はさせてくれる。
厳しくて優しい。なめてかかると死ぬ。世界の一部なんだって思う。ちっぽけだなー、人間!って。
精神的に疲れちゃってる人は、ぜひダイビングやって欲しい。
あー!!ダイビング、大好き!
おわり!