Diving life

ダイビング中の事故につながるヒヤリハット 中級者編

Diving life

 

 

 

  • スキューバーダイビングを始めたけど、怖い思いをしてしまい、ダイビングから遠のいている。
  • これから始めたいと思っているが、なんだか不安。
  • 海の中って呼吸が出来ないし、トラブルになったらどうすればいいの?

 

 

 

こんな疑問にお答えします。

 

ダイビングを始めた頃は、楽しいと不安が入り混じり、一本一本が新鮮ですよね。

でも、一度怖い思いをしてしまうと、今までの楽しかった思い出が一気に萎んでくる・・・。

 

 

ここでは、ダイビング中の事故につながるヒヤリハット事象(中級者編)を皆様にシェアしたいと思います。どうすれば、同じようなことを起こさず楽しくダイビングができるようになるのか、原因と対策も記載していますので、参考になさって下さい。

 

これを読めば、ある程度のことには対応できるようになります!

楽しいダイビング生活にしましょう。

 

★初心者の方は、こちらをご覧ください。

 

ダイビング中級者の定義とは

精神的中級者

  • 潜降ときのバタバタ感はもうない。
  • 色んな生物を見たくなってくる。
  • 自分の好みがわかってくる。(マクロ好き!外洋好き!とか、ウミウシ可愛い!フグ可愛い!とか)
  • ガイドばっかり見てなくても、不安にならない。
  • 他の人の潜り方を見て「もう少し〇〇だったらうまく泳げるんだけどなー」と改善点に気が付く。

技術的中級者

  • 時々沈みにくくて、ヘッドファーストで無理くり潜降するときがある。(レンタルのウェットスーツの場合だと、結構ある。)
  • 中世浮力もまぁ大丈夫。
  • フィンキックの回数が初心者の時の半分以下になってる!ということに気が付く。
  • ダイブコンピューター(通称ダイコン)の使い方が分かる。
  • ナイトロックスが楽!ってなる。
  • ダイビングに慣れてきて、いろんなコースを回ってみたくなるのが中級者。
  • 初心者時代とは違って、穏やかな海以外を経験してみたくなるもの。また、目玉の生物を追い、ポイントを絞ってダイビングに行ったり。

私もそのうちの一人。そんな私のヒヤリハット体験をシェアします。

 

ダイビング中級者のヒヤリハット体験(事故回避)

ヒヤリハット1 強いカレントダイブで泳ぎ疲れる

ダイビング60本ぐらいしたところで、カレントダイブに挑戦。

流れに沿って漂いながらのダイビングかと思いきや、流れに逆らって泳ぐパターン。海の中なのに汗も出て息が上がってしまって、これ以上泳ぐと呼吸が不安定になってパニックになると思い泳がずその場に留まる。

【対処法】

ダイビングの原則、stop,think,actの手順で、とりあえず着底し岩を掴み身体を固定させる。可能であれば、岩を掴みながら前進してもいい。

これはどうにもならなかった感があるけど、無理して泳いでパニックになってカレントなのに急浮上してしまうよりかはその間にとどまったのは正解だったのではないかと思っている。

ダイバーに知らせるために、指示棒や音の出るダイビンググッツを持っておいたらよかったと思った

ヒヤリハット2 カレントダイブ時の潜降が遅くてバディが流される

これも、カレントダイブのときの出来事。ガイドにこの付近はカレントが強いから素早く潜降して着底し待ち合わせと言われた。着底すればカレントはあまり強くないとのことで、素早い潜降が求められた。

もちろん、カレントど真ん中なので潜降ロープなしで潜降をしたが、バディーの潜降が遅くて、水面とサンゴの真ん中位、ちょうどカレントが1番強いところで止まってしまいそのまま流されてしまった。

【対処法】

素早く先行ができない場合は、頭を下にして下に泳ぐような形で潜降をすると良い。(ヘッドファースト潜降)

最初のうちは耳抜きがしにくいー。

ヒヤリハット3 一緒に潜っていたダイバーが流される

カレントダイブの際、壁沿いに泳いでくださいと言うガイドの指示を無視し、壁から少し離れた瞬間にあっという間に流される。一瞬でダイバーの姿が見えなくなってしまい、私たちも急いで浮上することに。

【対処法】

大原則で、ガイドの指示は必ず守ること。

ダイビング中、迷ったらとりあえずガイドと同じライン上に身体を入れること。

この時は、浮上したダイバーは他のボートにピックアップされたからよかったようなものの、パニックになってたら死んでしまうところだった。

急浮上したら減圧症になってしまう。

浮上したところにボートがいたら調達して死んでしまう

そのダイバーが生きていてほんとによかったと今でも思う。

これが、私がレスキューダイバーコースを取得する動機となった出来事だった。

ヒヤリハット4 カレント真っ只中でウェイトが外れる

ヒヤリハット3で、ダイバーが流されてしまった時、急いで水面上に上がろうとするものの、タイミング悪く私のウェイトベルトが外れてしまった。カレントの中だったため、身体が振られてしまい手元がおぼつかなくて、装着に時間がかかってしまった。

【対処法】

カレントは2メートル3メートルの幅で変わることがあるため、とりあえず近くのくぼみに入り、エアを抜き膝立ち状態になる。その後、うつぶせ状態になりベルトを付け直す。

この時、ベルトが外れてしまっていることをガイドに伝えるために(見せるために)立ち泳ぎもしくは仰向けの状態になりがちだけど、そうしてるとウェイトの重さをダイレクトに感じてしまうため、この方法は良くない。

実際に、私がプチパニックになってその行動をしてしまったが、ガイドが私を無理やりうつぶせ状態にさせたときに、初めて「あ!いつもベルトつける時の姿勢になればいいんじゃん!」と気が付いた。

ヒヤリハット5 海の中で吐きそうに

1本目のダイビングが終わり、2本目のダイビングをするときの機材装着のタイミングで気持ち悪くなる。

船酔いの場合、海に入ると大体なくなることが多いのでそのまま潜降したものの、とんでもないくらいの吐き気が襲ってきてダイビングどころではなかった。

【対処法】

原因は、きつめのウェットスーツを水面休憩中にも緩めることなく装着していたことによるもの。

水中で気持ちが悪くなって、もう吐く!!というときに、ダイビングに支障がない範囲でウェットスーツを緩めた。(前にジップがあるタイプだったのがよかった。)

長時間きついウェットスーツを着ていると、気持ちが悪くなるので水面休憩の際は上だけでも脱いだ方が良い。

ヒヤリハット6 アップカレントで潜降できず一瞬で流される

そのまんま。潜降よしうとしても上に上がる波のせいで体が持ち上がってしまいヘッドファーストでも潜降できなかった。海況が悪く、そのまま流されてしまった。

【対処法】

ヘッドファーストでの潜降を早めにしておけばよかったかなぁ。息が上がった状態で、ヘッドファーストしてたからダメだったのかも。

あのとき、仮に潜降出来ていても流されて一人ロストする可能性が高かったから潜れなくて正解だったのかもしれない。

ヒヤリハット7 初めてのダウンカレント

これは、今までで1番強かったこと。

周りにサンゴも岩も何もない水深10メートル位ところを移動していた際、流れがあるわけでもないのに耳に違和感を感じた。

つばを飲めば耳抜きができるので何度か耳抜きをして違和感を取ったところ、何気なくダイコンを見たら水深22メートルになっていた。

あれ!?そんなに深いところに行ってしまったんだ!と思った瞬間、自分の吐いたエアーが視界を覆い、何も見えなくなってしまった

通常、自分の吐いたエアは上に上に上がっていくため顔の周りに対流することははないけど、ダウンカレント(下に吸い込まれるような流れ)になっていたため、エアもその流れに引っ張られて、自分の顔の周りにエアーが滞留している状態に。すぐ隣にいたガイドやバディーの顔が見えなくなってしまった。

【対処法】

正直、なんの対処もできなかった・・・。

ガイドの適切な指示により無事に浮上できたけど、バディーとともにどんどん下がっていくのをガイドが気づき、「BCに空気入れて!」のジェスチャーにより、急いでPCに空気を入れ上に向かってフィンキックをし続けた。

それでも下がり気味だったので、エアをパンパンになるまで入れさらに思いっきりフィンキックをして泳ぎ続けたけど、ダウンカレント抜けた瞬間に急浮上してしまい、安全停止出来なかった。多分、水深5メートルくらい。

ダイブコンピューターの警告音が今でも耳に残ってる。

ガイドがいなかったら、あそこで私はパニックになってもっともっと下に沈んでいたのだろうと思うととても怖かった。

浮上中の体感スピードは、泡のスピードやフィンキックの強さから、めっちゃ速い!大丈夫かな!?だったけど、実際はダウンカレントにはまっていたので、相殺されゆっくり目の浮上になった。

ヒヤリハット8 洞窟&沈没船

狭い洞窟に入った際、タンクが岩に引っかかってしまい身動きが取れなくなる。

フィンで強くキックをしてしまい、砂が舞い上がり視界が悪くなり、ガイドの背中が見えなくなってしまった。

【対処法】

とりあえず、動けないことをガイドに伝えなきゃ!と、思い、こういう時のために購入した指示棒を使いタンクを叩きガイドに来てもらった。ガイドにつかまりながら、そのまま脱出。

洞窟や沈没船は、探検隊の気分になってとても面白い。

しかし、狭い空間で中性浮力が取れない&逃げ場がない状態だとパニックを起こしやすい。

一気に、「逃げられない!死ぬ!」ってなる。

タンクが引っかかってしまうような狭い所は、私はそれ以降トライしていない。

ほんの数メートルでも、パニックになったらもうどうしようもないのが洞窟ダイビングだから。

ヒヤリハット9 水深34メートルで急に不安に。

マラパスクアでハンマーヘッドシャークを狙いに潜った際、潜降してすぐガイド含め一直線に急降下。

私も負けじとついて行ったが、どんどんどんどんガイドたちの姿が小さくなってしまう。ダイビングコンピューターの警告音が鳴って、初めて深度を確認したら34メートル。

初めて体験する深さで心臓がドクんとし、どんどん深く潜っていくダイバーたちを上から見ていたが、誰も私に気が付かない。

そこからとても強い孤独感に襲われ呼吸が苦しくなってしまった。

【対処法】

パニックになってしまってはダメだと思い、急いでバディーのところに行き不安になってしまって、これ以上深くに行きたくない。という気持ちをジェスチャーで表す。

その後は、手をつないでもらって少しずつ深度を上げてもらった。水深20メートルのところまで来たら、もう何も怖くなかったが、バディーが冷静でいてくれて本当によかった。

この時は、気がついたらすごく深いところまで潜っていたと言うことと、透明度が悪い&ほかのダイバーは余裕で40mくらいまで行っててガイド含め振り返ることをしなかった。

周りに指標となるものが何もない青とグレーが混ざったような無の世界にぽつんといる非力な自分を感じてしまい、とても強かったのでプチパニックになりそうだった。というか、なってた。

あと、ダイコンが鳴るのほんと怖い。深度更新するとお知らせで鳴る機能があるんだけど、なった瞬間に心臓が飛び跳ねたのが今でもリアルに感じることができる。

まとめ:ダイビング中の事故につながるヒヤリハット 中級者編

私は、まだまだ中級者。怖いこともたくさんあるけど、経験すれば怖くなくなる。

どう対応して良いか分からなくなるから不安なんだよね。

これからも精進していきたいと思うし、ダイビング楽しいよ!という情報をシェアしていきたい。

なんのしがらみもない世界が、いつでも私を迎えてくれる。海はすべてを受け止めてくれる。

生かされてることに感謝しながら、本日も楽しくダイビングをしようと思います。

そして、いつまでも優良ダイバーでい続けようと思います!

初心者編も、ぜひご覧ください。

関連記事:ダイビング中の事故につながるヒヤリハット 初心者編

 

思い出したら、また更新しますが、これ以上に怖い思いを体験したよ!という方がいれば、是非シェアして下さい。体験記で追記していこうと思います。

ダイビングは、怖いことも不安なこともあるけど、ルールを守ってパニックにならなかったら死なない。大丈夫。

 

おわりっ!

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バリキャリ子@TOKYO
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