家庭教師のバイト・副業をやってるけど、こういうことが多くて、自分の指導方法に自信が持てない。
- 生徒が集中してくれない。
- 生徒が理解してくれない。
- 生徒の成績が上がらない。
- 生徒が宿題をやってくれない。
もう、これから家庭教師を続けていくのが不安で仕方がない・・・
ちょっと待って!そのお悩み、解消できます!
勇気を持って家庭教師のバイトを始めたあなた、おめでとうございます🎉!
家庭教師を始めたばかりの頃は、何もかもがうまくいかない時があります。
そのたびに自分に自信を失い、辛いと感じる人が多いです。
しかし、それはあなたにとってステップアップのチャンスです。
本記事では、生徒のやる気を感じることができない時の、その解決方法・基本的な教え方についてお伝えしていきます。
あなたにとって解決の道しるべとなる内容が記載をされていますので、是非読み進めてください。
また、最後には「授業を始める前に意識してほしいこと」を記載しています。
最重要項目となっておりますので、時間がない方は目次よりジャンプして読み進めてください。
それではいきましょう!
こんな時どうする?教え方のコツ:生徒が集中してくれない。
相談内容
生徒が授業中、集中してくれません。
眠そうにしていたり、授業とは全く関係のない話をし続けたりします。
こういった時、どのように指導すればいいでしょうか。
対策
生徒が集中できない・集中してくれない理由を考えてみましょう。
生徒が集中できない理由は、あなたとは全く関係のない理由か、もしくは単にあなたの授業に何らかの問題があり、集中することができないのかもしれません。
あなたとは全く関係のない理由とは、例えば友達と喧嘩した・大好きな人にひどいことを言われた・親と喧嘩した・単に疲れている(だから眠い)・体調が悪い等、様々です。
それぞれ、考察していきましょう。
あなたに関係のない理由の場合
体調が悪そうであれば、状況によっては親御さんに報告をしましょう。
無理に勉強しても、生徒の成績が伸びるわけではありません。
生徒に気を使わせることがないよう、体調が回復したら連絡がほしい旨を伝えましょう。
(親御さんへは、こそっと授業中断までの時給を請求しましょう。)
眠そうにしている場合は、集中力が切れている証拠です。
そういった状態で、いくら解説しても頭には入っていきません。
思い切って、一旦勉強を中断しましょう。
そして体を動かしましょう。
タイミングを見て、小休止を入れ生徒にトイレに行ってもらいます。
戻ってきたら、2人で元気よくラジオ体操をしましょう。
体を思いっきり伸ばすだけでも効果的です。
精神的な理由の場合は、不用意に落ち込んでいる理由を聞いてしまうとプライベートの問題に巻き込まれる可能性があります。
話をされても自分には解決をすることができないので、あまり積極的な介入はしないようにしましょう。
とはいえ、授業に集中してもらわなければいけません。
メリハリをつけてもらうために、やはりラジを体操を(筋トレでも可。必ず椅子から離れること)行い、終了度は一息つく前に問題を解かせます。
椅子に座った瞬間に、すぐ始めるのがコツです。
短時間の高い集中力を維持させ、反復させると勉強に対する集中力が上がります。
やってみてください。
あなたに関係のある理由の場合
あなたの授業のやり方に問題がある場合・・・この理由だけは避けたいと思いつつ、念のため確認しておきましょう。
まず、下記のような指導内容をしていないか確認してください。
- 生徒が問題を解いている時間が長い。※目安20分以上
- 家庭教師が解説をしている時間が長い。※目安15分以上
- 解説後に、何度もわかった?わかった?と生徒に質問をする。 わかった?と聞かれると理解していなくても「はい。」と答える人が多いのではないでしょうか。わからない、と言いにくくなります。
わかった?と聞く代わりに、生徒自身に説明をしてもらうようにしましょう。 - 生徒が問題を解いている間、家庭教師がスマホを見たり・授業とは関係のない本を読んでいる。 家庭教師が授業・生徒に集中していない動作をしている場合、生徒のモチベーションを下げる行動になります。
- 問題の答えが分からず焦ってしまい、その場しのぎの支離滅裂な解説をしたり、答えをただ読むだけになってしまっている。 これは、授業前の準備不足によるものです。この家庭教師に教わっても、意味がない?と生徒に思われてしまうと、授業に対する真剣度がなくなってしまいます。
こういったことを、知らず知らずのうちにしている場合は直しましょう。
もし、自分の指導方法に問題がない場合は、生徒にアドバイスを求めるような聞き方で、自分自身の改善点を指摘してもらうようにしましょう。
生徒に、自分の悪いところを言わせるなんて…なんだか恥ずかしいと思うかもしれませんが、言い方次第で生徒を強力な味方につけましょう。
今後、授業の内容をもっと良くしていきたいと思っています!
そのため、授業でやりたいこと・こうして欲しいという要望があれば教えてもらいたい。
〇〇ちゃんにとって、1番良いと思う授業はなんだろう。
こう質問してみてはいかがでしょうか。
そして、生徒からのコメントをひとまずノートに全て書きましょう。
そして家に帰ってから読み返しましょう。
そのコメントの裏に隠れている生徒の気持ちを想像してみてください。
単に楽をしたいのか、もっとこうして欲しいのか…より具体的な生徒の考え方を感じ取ることができるようになると思います。
言われたことを、ただそのままやるのではなくさらに自分でブラッシュアップをかけ日々授業の改善を行っていきましょう。
こんな時どうする?教え方のコツ:生徒が指導内容を理解してくれない。
相談内容
同じ問題を、何度も間違えてしまいます。
もう10回以上も解説していることなのに、なんでできないのか…。
その時にできたとしても、また次のときには同じように間違えてしまいます。
先に進むことができません。
対策
何度も間違えてしまう問題、ありますよね。
自分の解説の仕方が悪いわけではないのに、生徒が、間違えて覚えてしまっていることに対して簡単に覆す事はできません。
まず、すべての家庭教師初心者の方に伝えたいのが、理解度は80%で良いということです。
テストの点数で100点を取るのではなく、常に安定をして80点を取れるような理解度でOKというスタンスで授業を進めましょう。
そして、間違えて覚えてしまっていることに対して何度も説明をするのではなく、とりあえず先に進みましょう。
そして、必要があればまた戻りましょう。そして、その度にいろんな角度から解説をしてみましょう。
間違えて覚えてしまっているその内容が、中学受験や高校受験の合否を左右するものですか?
もし、それほど重大な問題であれば何が何でも覚えさせる必要がありますが、そればかり授業でやっても、余計訳が分からなくなります。
一度その問題から離れましょう。
違う単元を勉強して、またそこに戻ればいいのです。
一度の授業ですべてのことを理解できる生徒であれば、そもそも家庭教師を頼んでいませんよ。というか、天才児だよ。
同じ解説を別の日に3回行う。
これでやっと、理解度60%位です。
高学年の生徒でも、これくらいの理解度であるという認識を持ちましょう。
耳で聞いている解説と、自分の口から発する言葉頭に相違が必ず生まれます。
第三者に説明することで、生徒は知らず知らずのうちに学習をすることができます。
このやり方を、積極的に取り入れてみましょう。
こんな時どうする?教え方のコツ:生徒が宿題をやってくれない。
相談内容
毎回出す宿題を全くやってくれません。
やらなかった理由を聞いても、「忘れていた。難しくて解けなかった。解く時間がなかった。」と言い訳が多いです。
どうしたら、宿題をやってくれるようになるでしょうか。
対策
今、どうやって宿題を出していますか?
何も方針を伝えないまま宿題を出すと、家庭教師が来る1時間前に頑張って問題を解く生徒が多いです。
そうすると、家庭教師が来る直前に宿題をやっているので実際の授業のときには集中力がなくなっていることがあります。
・・・本末転倒です。
改めて、思い出してみてください。
あなたは今、どうやって宿題を出していますか?
次回の家庭教師レッスンまでにこの宿題をやっておいてね。とだけ伝えると、家庭教師が来る直前に解くパターンになってしまいます。
そのため、宿題をする日を細分化してみましょう。
私がお勧めする、宿題の出し方をご紹介します。
家庭教師の授業は週に1回・火曜日の2時間と仮定します。
宿題は、生徒が集中して問題を解けば1時間で終わる量を出します。
勉強時間は1時間とし、その1時間で宿題をやってもらう。
全て解けた場合は、次の授業の前日まで特にやることなし。
もし終わらなかった場合は、土日のどちらかで残りを終わらせる。
(残りの2割は、どこからスタートし、何分で解けたのか印を付けておいてもらう。)
この様に、具体的な道筋を立ててあげると宿題をやる様になる生徒が多いです。
勉強時間、少ないなと思うかも知れませんが、生徒はそもそも勉強をすること自体に抵抗を感じています。
最初はなるべく負荷を小さくし、継続すること(勉強の習慣をつけること)を目的としましょう。
こんな時どうする?教え方のコツ:生徒の成績が上がらない
相談内容
家庭教師を指導し始めて3ヶ月以上が経過をしました。
中間・期末試験の点数が一向に上がる気配がありません。
勉強をしているのに、テストの点数が上がらないのが不思議でたまりません。
対策
正しい指導をしていると、家庭教師の指導をし始めて3ヶ月経過した頃に成績がじわじわと上がってきます。
学校の試験の点数が上がらないとの事ですが、日々の小テストの点数は上がっていますか?
もし、上がっていないのであれば指導の仕方を改善する必要があります。
小テストは大事。
日々の小テストが積み重なって、学校の試験となるのです。
日々の小テストの点数は上がっているのに、中間・期末試験の点数が上がっていない場合、考えられる要因は2つあります。
1つ目の理由:生徒が学校の試験に慣れていない。
試験は、慣れが大切です。
時間配分や、周りのピリピリとした雰囲気、プレッシャー等が積み重なり、試験中にお腹が痛くなることだってあります。
生徒が試験に慣れていない場合は、実際に試験と同様の問題を作成して40分から50分の間で解いてもらいましょう。
その間、解説や指導ができなくても致し方ありません。
時間配分を考え、「自分は今試験を受けているんだ。」という緊張感をあえて与えるようにしてください。
私の生徒でも、日々の小テストや家庭教師の授業の理解度は良かったのですが、試験になるとからっきしダメになる子がいました。
その子には、試験前に自作試験問題を解いてもらうようにしました。
そして、試験本番直前の授業で、
小テストと同様に問題を解いていきましょう。
いつも通り、わからない問題を探すつもりで問題を解き進めていきましょう。
と言ってプレッシャーを和らげるようにしましょう。
模擬試験問題を家庭教師が作る場合、前回の試験がどのように作られているのかを参考にして作成しましょう。
大項目と小項目が合っていれば、問題の難易度はそんなに気にしなくて大丈夫です。
試験の雰囲気に慣れてもらうということが目的ですので、問題を作成すること自体、難しく考えな出ください。
学校で実施した少テストの寄せ集めでもOKです。
2つ目の理由:実は、家庭教師の授業を全く理解していなかった。
もう膝から崩れ落ちそうになる位の喪失感でいっぱいですね。
この理由の場合は、生徒が理解してくれない。の項目に戻り、再度自分の指導の仕方を振り返りましょう。
泣かないで!そんな時もあるさ。
最重要:授業を始める前に意識してほしいこと
1番初めは、指導の仕方・内容にとても悩むと思います。
しかし、授業の内容の前に、ぜひ意識してほしいことがあります。
それは
- 生徒とのコミニケーションの取り方。
- 指導の始め方と終わり方の説明をする。
ということです。
これができれば、家庭教師の大部分のつまずきを回避することができます。
反対に、全部すっ飛ばして指導の内容にのみ注力してしまうと、いつかのタイミングで歯車が狂ってくる可能性があります。
詳しく説明して行きます。
生徒とのコミニケーションの取り方:生徒の思考タイプを簡単に探る方法
生徒に対しては、カウンセラーのような気持ちで向き合うこと。
基本スタイルは、自分でたくさん話をするよりも生徒の話を引き出すことが大切です。
【何をしている時が一番楽しいのか】
どういったことに喜びを感じるのか。その生徒の考え方の癖がわかります。
友達と一緒にワイワイしていることが楽しい子は、共感性があり協調性を重んじるタイプです。
そういう子は「誰かのために頑張る」ということに喜びを感じる傾向があります。
そのため、成績が少しでも上がったら親御さんと子供で大いに褒めてあげましょう。
ますます頑張るようになります。
1人で本を読んでいることが楽しいと感じる子は、独創性と集中力があるタイプです。
自分の得意な事はとことんやるが、興味のない事は全くやらない。
勉強は、仕方なくやっているけど、興味のないことはやらなくていいならやりたくない。
こういった子には、「勉強することによって、いろんな所で物事がつながっていく。今の世界を広げ・より楽しくするために勉強をしてみよう。」と、伝えてみましょう。
授業の際に、物事に対するつながりを意識したようなコメントを挟んだり、教科書に書いていないようなトリビアを話すと授業に興味を持ってくれるようになります。
生徒とのコミニケーションの取り方:勉強に対してどんなことに不安を感じているのか
勉強に対してどんなことに不安を感じているのか、それは解決をすることができる問題なんですよ。ということを生徒に伝えるためのコーチングの仕方です。
解決できる不安ごとである=生徒に安心感を与えることができ、勉強に対する拒否反応を抑えることができるようになります。
この順序で、生徒に聞いてみましょう。
↓
なぜその不安を感じているのか・原因は何なのか。
↓
その原因を、どうすれば取り除くことができるのか。
↓
その原因がなくなった後、自分はどういう状態になるのか。
↓
また、どういう状態になるのが望ましいと思っているのか。
生徒が何に対して悩んでいるのか明文化・細分化することができ、どういう姿でありたいのかということを明確にすることができます。
そこまでできれば、後はその実現に向かって突っ走るだけです。
生徒には、その不安事は解消できるんだと伝えるようにしてください。
指導の始め方と終わり方の説明
2時間もの間、マンツーマンで指導を行うとなると家庭教師も生徒もある程度緊張します。
生徒の緊張を解きほぐすためにも、本日の授業目次をあらかじめ伝えておきましょう。
私の場合ですとこのような形で1番初めに生徒に話をしていました。
- 最初の30分、宿題の確認&間違えたところの解説。
(初回の場合は、この30分で雑談を行います。) - その後45分で、現在行っている学校の授業内容の確認。復習。
- その後30分で、予習(単元1つ分)or不明な箇所を再度確認or小テスト。
- 最後の15分でフィードバック。
こう伝えることによって生徒にもメリハリを与えることができます。
計画通り、時間が押してしまっても何が何でも単元1全て終わらせるぞ!と意気込んで、駆け足で指導をしてしまう事は避けましょう。
余裕で終わらせることができる位の計画を立てて、時間の余裕を持ちましょう。
初回から3回目までの指導はこの流れで行ってみましょう。
4回目以降は、自分でも余裕が出てくると思いますので創意工夫を入れながら指導をしてみるようにしましょう。
まとめ:家庭教師の教え方のコツ
たいそうな長文を最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。
家庭教師は奥が深くて、いくら時間があっても書き切れないと言うのが本音です💦
今回は、初心者家庭教師に対するアドバイスを記事にしました。
さらに細かい指導方法のコーチングを行ってもらいたいという方は、私にご連絡ください。
できる限り、回答していきたいと考えております。
家庭教師は、生徒の人生と自分の人生を変えることができる素晴らしい職業です。
これからも、皆さんの人生が楽しく豊かになるような記事を公開していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
おわりっ!