サババナナ(調理用バナナ)って、何?
それって美味しいの?
どうやって食べるの?
そんな疑問にお答えします
フィリピンでは、美味しい果物が安く売っています。
マンゴーやパイナップルが有名ですが、一番有名なのはバナナです。
フィリピンでは、数種類のバナナを日本に輸出しています。
日本で販売されているバナナの原産地を、一度確認してみてください。
「フィリピン産」がほとんどですよ!
その中で今回ご紹介するサババナナ(調理用バナナ)は日本では馴染みがありません。
日本では希少価値の高いサババナナ(調理用バナナ)ですが、フィリピンではおやつだけではなくメインのおかずになり食卓に並びます。
この記事では、みんな大好きサババナナ(調理用バナナ)についてご紹介します!
お時間があれば、是非ご自身で料理をしてみてください。
それでは、いきましょう!
サババナナ(調理用バナナ)とは
サババナナの特徴
サババナナはバナナよりも固く、糖分が少ないです。
スーパーで見かける果物の生食されるバナナと異なり、サババナナは調理することによって美味しく変化します。
皮を剥いて、そのまま食べるわけではありません
皮が緑の状態でも黄色くなった状態でも、どちらでも要調理です。
火を通すのが鉄則ですが、熟れすぎたサババナナは生食も可能です。
サババナナを熟するとより甘みが増し、皮はバナナと同様に緑から黄色を経て黒く変化します。
今回、このブログに掲載している写真は、まさに熟れすぎた状態で、生食用のバナナと同様の固さ・香りでした。
皮が緑の状態の実は固く、サツマイモのような・・・ジャガイモのような風味があります。
ほんの〜り
あっ!今、バナナが顔出した!
と感じるくらいです。
サババナナの金額
1キロ80ペソくらい。(約180円)
1キロだと大きさにもよるけど7−9本。
スーパーで購入するときは、必要な本数を伝えて計り売りしてくれます。
普通のバナナも甘くて美味しくて安いです!
サババナナの栄養
サババナナは有益なタンパク質を含み、フィリピンでは胃潰瘍、セリアック病、大腸炎の患者に対する代用食としても利用しています。
フィリピンでは、バナナに対する絶大な信頼が存在します。以前、職場にいる看護師さんに、
胃が痛いから胃薬頂戴・・・
と言ったら、
マム、はいバナナ
と言ってバナナという処方箋をもらいました。
その後、お腹を下してる・アレルギーで咳が止まらない・眠れないという症状を言っても
マム、はいバナナ。ちゃんと1日2本食べるのよ
と言われました。
言いつけ通りにバナナを2本食べていたら、いつの間にか症状が緩和しました。
フィリピンでのバナナ効果はすごい!
フィリピン人はサババナナが大好き
フィリピンでは、サババナナを使った料理は数種類あります。
実だけではなく、花や葉っぱも使用します。
捨てるところがないバナナ、素晴らしいです。
部位によって、どのような料理があるのかご紹介します。
実
バナナキュー
フィリピンではバナナキュー(タガログ語: Bananaque)が一般的なミリエンダ(おやつ)です。
屋台でもスーパーでも、必ず売ってるバナナキュー。
今回、私が自宅でおやつとして作ったのも、このバナナキューです。
バナナキューの名前の由来は実はバーベキューとの混成語です。
まだ皮が緑の状態のサババナナの実を、油を用いて中火で炒めて後に串に刺して販売しています。
バーベキューだから、串に刺してるのかな?
作り方は二通りあり、一つは油の中にブラウン・シュガーを共に入れ、生のサババナナを直接キャラメリゼするもの。
もう一つは、炒めた後に油受けに油を移した後、精白糖をたっぷりと振りかけます。
ブラウンシュガーの方が、香りが良くて私はこっち派!
フィリピン南部にあるミンダナオ島ではジナンガン(Ginanggang)という名で知られる、炭火焼きの焼きバナナが存在します。
食べたことないから、一度トライしてみたい!
バナナチップ
フィリピンで売られているバナナチップは、実はサババナナの身です!
生食用のバナナを使用すると、糖分が強く粘り気があるので薄く切れず油の通りにムラができてしまうとか。
そして、生食用のバナナは甘すぎる。
バナナチップスはサババナナを使用することによって、程よい甘み・大きさ・薄さが実現でき、なんとも言えない美味しい味になります。
バナナ・トロン
こちらもミリエンダ(おやつ)の定番「バナナ・トロン」(Banana Turon)です。
バナナキューと同様に屋台で売られています。
サババナナを春巻きの皮で包んで、揚げた後に黒糖を絡めれば完成!
シンプルで誰でも作れる家庭料理でもあります。
花
フィリピンではサババナナの花序がプソ・ナン・サギン(タガログ語: Puso ng Saging、バナナの心臓)と呼ばれ食用にされます。
細く切って、ココナッツで煮込んだり、房の先にある若い雄花を細くきってサラダにしたり。
食感は竹の子。
すごく繊維が多いです。
お通じが良くなります!
葉
サババナナの葉は全長2mにも及美、バナナの葉によく似ています。
バナナの葉よりも長く強靱で、料理するための包みとして使用されることもしばしば。
マニラ首都圏では、既にプラスチック製品に置き換えられてはいますが、屋台や離島に行くと、いまだにバナナの皮で料理を包んでいます。
こちら、本日のランチ(ローカル料理)ですが、料理がバナナの葉で包まれています。
食物や花の包装としても広く用いられています。
また、サババナナの葉で包んで蒸し焼きにしたチマキ風料理も有名です。
全て有効に使えるサババナナを、実際に食べてみましょう!
参考情報:ウィキペディア
サババナナで朝ごはんを作ってみた
写真を見てお分かりの通り、完全に熟しきってます。
これ以上熟れたら美味しくないと思い、サババナナを使用し朝食を作ることにしました。
と言っても、何にも手が込んでない。
トーストに蜂蜜塗って、スライスしたサババナナの身を並べて焼く。
すぼらなので、横にベーコンも置いてオーブンに入れて10分ほど待つ。
10分後の写真がこちら↓です。
サババナナの見た目は何も変わっていませんが、加熱されて甘い香りが漂ってきます。
この上に蜂蜜を少し垂らして、きな粉を乗せれば完成!
味は、普通のバナナトーストでした。
・・・が、ベーコンを添えたのは大正解でした!
サババナナがめちゃくちゃ甘かった。
熟れすぎにさせた私が悪いのは分かってるさ
塩っけのあるベーコンがなかったら、口がまったりしてどうにもならなかったと思います。
ベーコンは万能!
サババナナでおやつを作ってみた
次に、定番のバナナキュー。
これは、バナナとオイルと黒糖があれば誰でも簡単にできます。
屋台では、油でジャブジャブあげているのですが、私は焼きバナナにしました。
オリーブオイルで焼き色がつくまで焼きます。
その後、一旦取り出して黒糖をたっぷりかけましょう。
そして、また焼く。
はい、完成!
これも料理とは言えないレベル。
黒糖は、たっぷり目にするとカラメル状になってとっても美味しいです!
サババナナの皮の剥き方
生食用のバナナと違って、サババナナの皮を剥くときは、元の部分に包丁で切れ込みを入れるのをお勧めします。
単純に、固くて剥けません。
手が痛くなるので、さくっと包丁を使用しましょう。
そして、切った後の皮はすぐにダストシュートへ入れ、部屋の中に置いて置かないこと。
コバエがソッコーわいてきます・・・
甘みも香りもあるので、いろいろ寄ってくるんでしょうね。
1日シンクに置いておくのは自殺行為ですよ!!
すぐに片付けましょう。
サババナナ(調理用バナナ)のまとめ
ミリエンダで初めてサババナナを食べたときは素朴な味と安さに衝撃を覚えました。
ミリエンダは1つ20ペソくらい(50円弱)です。
高いおやつを買って食べても、
あぁ、なんだか満足度は一緒だな・・・
と感じます。
バナナキューもトロンも普通に美味しい。
お値段以上に美味しい。
フィリピン人は、10時30分と15時にミリエンダ(おやつ)タイムがあります。
最初は、この休憩団欒システムに抵抗がありましたが、今では私も一緒になって食べています。
甘いものを食べながら、みんなで雑談なんてサイコー!
みんなとの会話が弾むミリエンダタイムには、サババナナが欠かせません。
フィリピンにきたら、バナナキューかトロンのどちらかを食べてみてください。
ほっとするような素朴な味が、あなたを包み込んでくれると思います。
ではまたっ!